コミ通 COMICS CROSS REVIEW
コミッククロスレビュー
石舘通信
	笑いとオンナをこよなく愛する若手放送作家。
	趣味は料理とチェロ演奏。ジパング加藤
	吉本興業の若手人で相方はオーストラリア人。
	愛知出身エセ関西人。Aボーイ阪本
	ゲーオタ・アニオタのウェブプログラマー。
	無駄な知識と特技がいっぱい。ヤンキー飯島
	元・走り屋で、小学生のような性格の
	イラストレーター。特技は霊視。メイドイン佳子
	タレント志望、20歳の派遣ウェイトレス。
	岩手なまりの素朴な紅一点。

バガボンド
井上雄彦版,新訳『宮本武蔵』。基本的には原作のある物語ですし、精神論が多
いため連載で読むにはちょっと退屈。しかし素晴らしい画力と演出力です。漫画というよりは『絵本』に近いかもしれません、良い意味で。
「何はともあれこの絵を見よ」ってな凄まじい画力に圧倒され ます。物語も抜きどころも山場も押さえてはるし、文句の付け所がありません。そのぶん宮本武蔵の新解釈で終わるのは少し寂しいような。

少年漫画だと、敵に「悪」っていう倒してもいい理由があるんだけど、この漫画にはないんですよね。だから武蔵が敵を斬ってもカタルシスが得られないのが残念と言えば残念。それでもかっこよくて、魅せる漫画です。

井上雄彦先生の息をのむ画力に感動。内容も有名な話ながら作者ならでわの価値観や、世界感があり、オリジナルのシナリオ、キャラクターなども挿入されているので、既に原作を読んだ方でも満足できると思います。
宮本武蔵の小説を題材にした漫画ですが、小説ともまたストーリーが少し違っていてなかなか楽しめます。武蔵と関わる人たちも詳しく描写されていて分かりやすいけど、戦いの場面が多くてちょっと進みが遅いような気がしました。
 
井上雄彦
モーニング
講談社
1〜21巻  

強く生きたい!男
の名は武蔵。原作・
吉川英治「宮本武蔵」
06/01/04更新