コミ通 COMICS CROSS REVIEW
コミッククロスレビュー
石舘通信
	笑いとオンナをこよなく愛する若手放送作家。
	趣味は料理とチェロ演奏。ジパング加藤
	吉本興業の若手人で相方はオーストラリア人。
	愛知出身エセ関西人。Aボーイ阪本
	ゲーオタ・アニオタのウェブプログラマー。
	無駄な知識と特技がいっぱい。ヤンキー飯島
	元・走り屋で、小学生のような性格の
	イラストレーター。特技は霊視。メイドイン佳子
	タレント志望、20歳の派遣ウェイトレス。
	岩手なまりの素朴な紅一点。

素晴らしい世界
なんとなくそれぞれの物語がつながっている今ドキ青春短編集。切り口や演出は面白く、特に女性にはウケが良さそう。単館上映の邦画みたいな感じで雰囲気は面白いけど、物語はかなりあっさり。ちょっと物足りない。
作者の人柄をうかがわせる優しいタッチ、その中で語られるのは一握りのの幸せと絶望。それらはいつも背中合わせで存在してんねんな。同じテーマを扱ってる為か基本的には同じような展開なのが少々退屈かも。

登場人物をあまり漫画っぽくデフォルメせず、現実の写し絵として描いているような感じ。そんな普通の人々の人生から、わずかな時間だけ放たれる強い光を閉じ込めた短編集。小粋な台詞回しが小気味よいけど、ちと一話一話が食い足りないのが残念。

誰もが必ず出会う人生の小さなネガティブの一面を清々しくてスタイリッシュでちょっと不思議に描いた作品。短編なのに各話同士が微妙にリンクしているというせっかくの面白味をキャラの個性の小ささが半減させてしまってるのが残念。
秋が来るときの寂しさと春風が吹いた時の清々しさを感じれるような漫画。ストーリー描写がリアルで読んでいて作者から何かを問われているような気がします。その問いを感じながら読んで欲しいなと思う作品でした。
 
浅野いにお
スピリッツ
小学館
全2巻  

ごく日常的な世界観
と短編集の形で描く
「素晴らしい」世界
05/12/31更新